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2013年05月09日(木)更新

映画インセプションから定点観測を学ぶ

こんばんは。
「人生で醍醐味を感じられる商売づくり」販促デザインの常田あきえです。
 
昨年開催した青森木工連合会の青年部会合でのプチセミナー、
通常3時間で話す内容の7割程度をなんと、30分で!
もう、弾丸トークでしたが、セミナー後「すっと、入ってきた。分かりやすかった。」
と言っていただきホッと胸を撫で下ろしましたが、
それが好評で、また2回に渡り、今度は半日という長丁場で勉強会を開催していただく事になりました。
 
プチセミナーの際、わたしの前にお話しされた
デザイナーの武田孝三さん、初めてお会いしましたが、とても印象に残ったのは
「師匠について学ぶと、例えば塗りの下地に7年...掛かっていたら自分の型で一本立ちする前に死んじゃうよ。壊れない、きちんとした良い物ってのは当たり前の事。師匠から学ぶ8割は1年で身に付かなきゃ、仕事出来ないヤツだ。でも、あとの2割は一生かかっても学び切れない、だから、自分で失敗して学んで確立しないとな。」
という言葉でした。
1年で学べなきゃ仕事出来ないヤツ、っていうのがユニーク。
飾らず、とても親しめるけれど、すごい名言をもつ含蓄ある方でした。またお会いしたいです。
さて、このセミナーは、家から30分の青森中心街が会場でしたが、通常は片道4時間近くかかる場所にも行く機会が多く、2時間以上の移動時間がある時には、最近観たかった映画やセミナーDVDを流してみていますが、
今日は3度目の「インセプション」。

渡辺謙と、ディカプリオが夢の中の潜在意識に情報やアイデアを植え付けるという、脳内ハッカーの映画ですが、とても複雑で、実は最初に観た時に途中で疲れてしまい、もういいや~と投げ出したくなりました。ハラハラドキドキというよりも、えっ?で?どうなるんだろう?が想定不可能で、憶測が持てないので疲れるんです。
推理映画だったら、犯人は多分この人だ、とか、
恋愛映画だったら、ああ、もうすぐ運命の出会いかな、とか
何らかの憶測が先行して実際の映画のストリートのギャップを楽しめるのですが、
このインセプション、まったくこの先がどうなるのか方程式も定義もないので、疲れる。
 
まだ返却期間まで5日あるけどもう返そうと思っていたら、
中学生の娘が観たいと言い出し、一緒に観る羽目になりました。が!
 
2度目に観ると、展開が分かっているので、細部にまで目が届き、気付きがすごいんです。
監督の意図が手に取るように分かるし、
ああ、ここって先々のあの場面と整合性保つための伏線だな、とか。
面白くて2回目はのめり込んで魅入りました。
 
最初のワンシーン。
ディカプリオが海岸に打ち上げられ、何気にポケットに手を入れて確認。
初見ではそんなのふとした仕草程度でスルー。
でもこれも、意味がある。
モル、という奥さんの台詞も2度目はすごく意味深い、その意味が分かる。などなど、
ほんとうに濃い!
 
そう、映画って2度観ると、1回目の10倍旨味を味わえるんです。
好きな映画を何度か繰り返し見て、「あれ?こんなシーンあったっけ?」と感じる事ありませんか?

監督や脚本の本当に細かいこだわり部分や、ロジック、演出方法、学びがあるなと感じました。
シックスセンスも確か、同じでした。2度目に観ると、あっ、見逃してた!へぇ~そう言う事か、って初めて分かる情報が散りばめられていて違う楽しみ方が出来た。
 
これって、その見識がないと、いかに情報を見逃してスルーしているか、ってことだよなー
むしろ、日々日常も同じなんじゃないかと感じました。
貴重な情報、有益な学び、でも、ずっと目を凝らしている訳でもないし、一見自分と関係ないと思えばスルー必至。
同じ物を観ても、情報量は見る人に寄って雲泥の差。
 
これは、販促に応用出来ないだろうか?
一度経験した、販促活動を復習したり、同じお客さんの行動を観察して比較したり、
定点観測、ということではないでしょうか?!PDCAもこれを体系化したわけですが、
同じ物を観察し続け比較する。
1回やって、失敗してもうこりごりだと万歳するのではなくて、繰り返して変化を観測する。
で、次に活かす。これが、経験した事を無駄にせず活かせるとても大切な事なのではないでしょうか。
 
インセプションから改めて実感しました。
 
 
 
 

2013年05月08日(水)更新

想像も及ばない

こんばんは、醍醐味★繁盛コンサルの常田アキエです。

目が見えない方が、ネットを使っている。

そう、聞いて最初は、え?どうして?と意味が分かりませんでした。

世界中の情報を得られ、音声読み上げ機能があるからだそうです。

そっかぁ。


じゃあ、お店や会社の情報発信として、HPを作るとき、

目が見えない方が、読み上げで聞くかもしれない事を前提に、HPを作っているか?

どう関係があるの?と思いました。

それは...昨日、頼れる友達でもあり、お仕事相手でもある、HPデザイナーの木村さんに、

半日Webデザインの基礎を教えていただくために無理言って時間を取っていただきました。

最初に教えてもらったのは、


文章構造とデザインを別物として考えること。

情報を文章で打ち込むときには、

デザインは一切考えずに、決まった型に忠実に 新聞の様に

大見出し
小見出し
本文。
あるグループがあった場合には、
順序があるのか、
並列なのか、
どのようにカテゴライズし、並べたら良いのかを考えて、
順番を付けたり、
くくったりする。

忠実に、型通りに入れたら、
次は、CSSというボックスで、そこに、自由な発想とアイデアで、どう見せるかをデザインする。

ということ。

文章の型から外れ、
大見出しが無く、小見出しが何個も並んでいたり、

だらだらと、並列で文章が並んでいたりした場合、
グーグルで、はじかれ、表示順位が圏外になるそうで、

でもこれは、例えば盲目の人が自動読み上げで、情報を得る時に、

大見出しが分かれば、それだけを読み上げてもらえば、全体を把握できるけど、
見出しも無く、文章が並列に並んでいたら、意味が分からなかったり、ずっと文章読み上げを聞いていなければならなくなるから、構造の違いが、分かりやすさや、労力を左右する重大問題なのです。

だから、いつも考えなくてはならないのは、目の前にある情報を、どう括って、並べたら一番分かりやすいか、正しく伝わるか?を基本の型で忠実に、表現する事が最低限のマナーであるということでした。

わたしの仕事の大半は、デザインで手を離れますが、
デザインと文章構造を切り離して2段階で考えるという
こういう概念はなかったので、感動しました。

自分の当たり前で、身近な想定内に対する情報発信が前提で、
目が見えない人...考えた事も無かった。


ソーシャルネットワークって、まさにそう言う事だな、

どんな状況の、
どんな経験を積んで、
どんなアイデンティティを持つ人が見るか分からない。

表現を気遣うのは当り前で、
読み上げた場合、どう読まれるか、
5秒しかみる時間が無い場合、
色盲のかただったら....

想像も及ばないから、
基本というものがあって、その型を守っていれば、最低限ちゃんと発信される。

そのベースなしに、どんなにステキなデザインをしても、意味が無い。

目が覚めた気分になりました。

勉強会、またよろしくお願いいたします!ありがとうございました。





2013年05月07日(火)更新

音楽が購買意欲を左右する

醍醐味★繁盛コンサルタントの常田アキエです。
ブログ読んでいただきありがとうございます。
 
以前、6年前くらいに、企業が新入社員向けに働く意欲や強いメンタルを促進すべくコンピレーションCDを配ったりした時期がありました。
 
オリンピックでマラソンの高橋尚子選手が毎回同じ曲を聞いてモチベーションを維持していた等、
音楽が人間に与えるメンタル的な影響は大きく、
 
感情面で言えば
失恋した時、
恋をしている時、
聴きたい曲
 
季節的に言えば
クリスマスやバレンタインに聴きたい曲
 
スーパーでかかっている曲、
運動会でかかる曲、
パチンコ、新装開店時の音楽
 
音楽は人の心を操作します。
 
音は奥深いです。
10年前、親友の子供が注意欠陥・多動性障害(AD/HD)傾向があって毎日大変だと聞いた時に、
あるCDを見つけてプレゼントしました。
ヘッドホンを付けて聞くと、右と左の周波数の違う音が流れるのですが、
脳は右と左の周波数が違うと、左右を調整しようと、脳波をその平均値に調整するそうです。
その調整された脳波が、AD/HDに良いというものでした。
 
周波数を調べると、いろいろなものを発見しました。
周波数によって、人間のメンタル面への影響力が違うというものです。
放射能の問題後、被爆を癒す周波数等も紹介されました。
(放射線で傷ついたDNAを修復する周波数528Hz)
確かに、医学においても、治療のレーザーなど様々な医療機器は周波数に関係があります。
 
 
396ヘルツ・・・罪・トラウマ・恐怖からの解放
 
417ヘルツ・・・マイナスな状況からの回復、変容の促進
 
528ヘルツ・・・理想への変換、奇跡、細胞の回復
 
639ヘルツ・・・人とのつながり、関係の修復
 
741ヘルツ・・・表現力の向上、問題の解決
 
852ヘルツ・・・直感力の覚醒、目覚め
 
963ヘルツ・・・高次元、宇宙意識とつながる
 
因にCM業界など、販促では既にメンタル操作としてかなり使われています。
消費=気分です。
知らず知らずのうちに私たちの気分は誰かによって操作されている...と考えると気味が悪い気もしますが、店が構え、接客、雰囲気で高級感や安さ、勢いなどを感じるための店づくりをすることは当たり前に感じていると思います。
それと、同じ事です。
いつのまにか催眠にかけられ...というと犯罪の匂いがしますが、日常で考えると、超好みタイプの店員がいたら、思わずいつもなら買わない商品を買ってしまう...そういうものです。
 
お客様になってもらいたい気分を考えて、音楽選び、音選び、とても重要です。
感性マーケティングの分野では店内の音楽が購買衝動に一番影響を及ぼすという数値データも出ています。
これを機に色々試してみてくださいね。
 

2013年05月06日(月)更新

変人が既存の世界を変える!

こんばんは!

醍醐味★繁盛コンサルの常田アキエです。


「変人だよね」
が褒め言葉という時代。
 
映画「ソーシャルネットワーク」でフェイスブック創始開発者マイク・ザッカーバーグが映画公開に伴い注目された事がキッカケで今まで一般普通社会には受け入られなかった
異彩な才能を持つ若者たちが必要とされ始めて来たといいます。
 
インターネットの普及で情報を世界中に自由に発信でき、入手も出来、想像もつかない価値観でも、「それってアリなんじゃない?」という支持者を得る事が出来る環境になったのが時流に乗ったということかも。
 
さて、先日東京で叔母の家に泊まった時に、私の母の父=私のおじいちゃんの話を詳しく聞く事が出来ましたが祖父も、もしかして異能っていうか、変人。
 
母は、私が高校1年の春に他界したので、
それまでに聞いた「おじいちゃん」の話は断片的で
1.名前は増永善吉
2.鱒書房という出版社の創設者だったという事
3.大酒飲みで豪快だった事
4.長女の母を可愛がった(自称)ということ
くらいでした。
4番はまあ、良いとして、
なんだかんだ「書く事、伝える事」が人生の重大な場面でいつも転機となっていたので、何か他人事には感じられず、叔母からじっくりと話を聞きました。(2人で夜中、ワイン飲みながら)
 
叔母が話してくれて、面白かったのは、
ベストセラーを出した作家さんに家を建ててあげたという話。
それと月刊誌「夫婦生活」の刊行
 
1945年の12月に出版されたベストセラー『旋風二十年(上・下)』はサブタイトルが、「解禁昭和裏面史」、初版10万部が一週間で売り切れ、翌年、春に発行された下巻と併せて80万部販売。当時の80万部って今でいうと倍売れていると考えていいそうです。
 
それから、ベストセラーが出なかった祖父は、親交のあった文芸春秋の創設者、菊池寛氏が出版していた「話」という雑誌を譲り受けたと言います(出版社間でこういうこともあったんだー)。
 
そこからが子供のころから人真似嫌いで、既存の打破や業界タブーを乗り越えた先に価値を見出すポリシー故に「宇宙人」と言われていた私と何だか血筋を感じさせる展開。
 
頼み込んで譲り受けたものの、小説中心の雑誌だった「話」の売れ行きが全くダメだったらしい。
 で、祖父は2号目から雑誌の形態を変え、特集を組む事にしたそうです。
 第2号の特集が「恋愛サロン」、第3号が「美人画報」、そして第4号が「夫婦の性典」。「夫婦の性感」「避妊の方法」「不能症の直し方」そしてこの第4号がバカ売れしたそうです。
何だかちょっといいの?と思う凄いテーマ。
でもそのヒットを受けて
昭和24年6月、雑誌「話」を「夫婦生活」に変えたそう。
キャッチコピー「二人で読む実益家庭雑誌」。
 
昭和24年....
昔ドトールコーヒーのCEO鳥羽会長が、「よろめき主婦」と言って喫茶店に女性が来る事はふしだらなイメージがあった、と言っていたのが昭和55年くらいのことでしょ?
24年、あれっ?戦争終結って20年じゃなかったっけ?
まあ、そう言う時代に「夫婦生活」という言葉は、夫婦の夜の営みを意味したそうで。
ネットで調べたら詳細が書いてあるサイトがありました。
 
叔母が言うには、娘4人息子2人には、この雑誌の存在をひた隠しにしたそうです。
特集テーマで笑ったのが、「性行為を子供に見られたら」
でも、これも当時の住宅事情の悪さと言う世相を反映したテーマ。
 
時代的に抑圧されていたご時世で、一見タブーを破りながらも
世相にマッチした人には聞けないけれど必要とされる情報を
まじめな情報提供で正当性にすり替えるおもしろさを感じました。
 
答えているのは有名大学教授や大病院の医院長、そうそうたる面々。
人間の本質的な興味に触れ、
でも本来人に聞けないこと、興味を持つ事自体恥ずかしい事なのでは?
という分野を、堂々と、まじめに、印籠をかざしながら大道のど真ん中を行く
「人が敬意を抱く超有名業界専門家」に答えてもらう
ということで、社会から読んでも良いお墨付きをもらっているような、そんな仕立て。
 
 
とても興味深い概念と発想を得ました。

また、この時代は、地方から農家の息子が東京へ流出したそうで、
田舎から出て来たうら若い青年たちは、都会で性に関する事を聞き知る先輩もなく、こうした雑誌を参考にしたのではといいます。時代にもマッチしたのかも。

加えてA5版という、小脇に挟んで隠れるサイズが、購入後、こっそり持ち運べるのもよかったようです。

マーケティングのエッセンスが、凝縮されています。
・人間の本質的な興味
・その時代に沿った、困り事(住宅事情、若者が聞く人がいない)を解決するテーマ
・買えない障壁をなくす(サイズ、正当性)
・今までになかった、新しいもの

祖父を辿って変則的戦略の切り口を得ました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



2013年05月05日(日)更新

世界一身近な、使える販促実験Vol.3 ホラーの法則

「お盆でもない夏前にホラーネタですか?」

GWから入った新スタッフのロキ(通称です)がパソコンをのぞいて言ってきた、挨拶代わりの第一声。
一応敬語だけど、物言いはオブラートなし。

ツネ「だって、GWにこの天気ってこと自体がホラーでしょ」

ロキ「....」おーい!そこで困った顔するなー!!

ツネ「ところで、ホラーの面白さの決め手って、何だと思う?」

ロキ「血みどろとか、拍子抜けに突然とか、人形や、ぬいぐるみみたいなありえないものが豹変するとか...云々」

そう言えば、ロキは映画通。
私も映画が好きだけど、マニアックすぎて同じポイントで盛り上がれない。
ホラーにもこだわりがあるらしく、シーンを延々と語りはじめたので割愛。

ツネ「ホラーの面白さって、最初の違和感だと思わない?
いつもと同じ風景の様でいて、何となく、空気が重い、湿ってる。だけど...なんだろう?みたいなのとか」

ロキ「あー確かに。それって世界共通かも。ボクの好きな映画のサイレントヒル1では ....」

車がアイスバーンで壮絶なクラッシュ!(観客 あっもうダメだ!)
....何時間が過ぎただろうか。
主人公ローズが、意識を戻し、車から這い出て来る。(観客 えっ?無傷!?)
辺りはもう、薄暗い。(観客 ....空気が重ーい)
はっ!
同乗していた8歳の娘シャロンがいない!(観客 消えた!!連れてかれたの?!)
ローズは娘を捜しに、車を置いて崖道を走って行く。
すると、「サイレント・ヒル」と書かれた廃れたゲートに辿り着く。



記録的ヒットを飛ばした「サイレントヒル」の冒頭ワンシーン。
ふつうの一場面ではあるものの、何かが、何かが違う。

この、何か分からないけど感覚的に感じる違和感に、私達は目を凝らす。
よく分からないものにこそ、注意を払い、気づこうとする。

あっ、これ、サイレントヒルのフィギュアですが、完全に違うよりも、何だかへん、の方が強インパクトだと思いませんか?
気持ち悪くてスミマセン、




日頃日常生活で、私達は、膨大な量の情報を目にしています。
しかしその中で、気に留めるのはほんの一部。基本自分と関係のないものは素通りします。

ツネ「ねえ、ロキはエステ行った事ある?今って男エステあるでしょ?」
ロキ「エステは無いけど、CM観て化粧品は買った事ありますよ。日焼け止めは女性用買ってますし。ボク、詳しいですよ」
ツネ「へ~私より、詳しそうだね。私よく分からないし選ぶのに時間掛かるから、店頭で買った事無いよ」

今でも化粧品には疎いけど、育児で忙しかった頃は特に、当時流行った「モテカワ★メーク」コーナーは、私にとっては小走りに通り抜けるおむつコーナーへの通路でしかありませんでした。

ツネ「そう言えば、ロキ、最近メローなラブソングばっかり聞いてるけど....」
ロキ「最近失恋したんですよ(泣)。ラジオから聞こえて来る失恋ソングが胸に刺さるんですよー(号泣)」
ツネ「あっ、そっ。ラジオ消しとかないと仕事になんないね。」

自分に関係あるコトには執着するけど、
自分の生活に係わりのないコト、
今現在、興味の無いコトには、基本耳を貸さない、気づかない。

だから、もしも、商品やサービスが、特定の誰かと特別な関係を結ぶ事が出来ていなくて、
存在や、本当は必要なんだってコトを気づいてもらえていないなら、

気づいてもらうために、有効なこと、

それは.....サイレントヒルの冒頭シーンで目を凝らしたように....
様々なホラーで、静かすぎる空気に、何かおかしさを感じてむしろ注意を引くように.....

「違和感」

を醸し出す事です。

別の言い方をすると、予定調和を壊す事、です。

「明日、ウチの店にAKBが来ます」
というならば、1人が気づけばあっという間に伝播するかもしれませんが、

フツーに商品情報やサービス告知を
パソコンでソツのなく作ったら、それは、
「ボクを、そっとしておいてください」と、存在感を無くして立っている様なものです。

違和感、存在感を醸し出す「決して素通りされない」POPづくりは、
書き方の他、ことばの使い方にも決め手があります。
セミナーや指導もしていますが、

まずは、手書きで書いてみることから、お勧めします。

あっ、ロキには、大泣きする曲を集めたCDを渡しました。
「これで、週明けからふっ切って出社せい!」と、メモを添えて。









 











2013年05月04日(土)更新

GW、片付けながらも...

青森は今日も小雨と肌寒いGWの1日。外出するのもこの天気じゃ...ということで。

今日は、1日、紙の仕分けデーとなりました。

仕事部屋が、紙の山!だとアイデアの神も降臨せず、

『う~ん』唸る事が増えて来たので良い機会です。


片付け半ばでこれ。祝い!足の踏み場開通!



でもまだまだ、紙の山。

・経理書類は捨てられない。7年分ですよね(泣)

・作成物は一部サンプルとしてとっておき、残りは破棄

・旅先で見つける、アイデアに寄与しそうなパッケージやパンフレット、デザインものは都度仕分ける

・アイデアメモの仕分け

・サンプルとして頂く小物やグッズは...どうしよう

その他、POPや店舗ディスプレイのグッズを作ったり、セミナーで使用するもの等があるので、
パネルやラッピンググッズ等も結構なボリューム。

悩みながら仕分けます。

途中、寄り道。クライアントさんのおはぎのラッピングを考えてみたり...



生家に思いを馳せたり...



今年クライアントさんへの暑中見舞いの、サンプルを眺めてみたり



ラジオをいじってみたり、



でも、こんなにゆったりと寄り道しながら片付けできるのは、GWかお正月休みくらいなので、
このスローな時間を楽しみながら....。

捨てたもんじゃありません、
掘り出した全く関係のないものからアイデアをもらい、
良いデザインにつながったりもします。今夜もきっと、神様降りてきます(笑)

よいGWをお過ごし下さい!




2013年05月03日(金)更新

世界一身近な、販促実験Vol.2 什器に一喝!人の目を見て話しなさい


こんにちは。

醍醐味★繁盛コンサルタントの常田アキエです。

5月1日に法務局へ行き、念願の株式会社になってまいりました!
個人事業主とはちょっと違う感覚です。

株式会社でないと、資格基準として受注いただけない仕事もあり、やはり社会的責任と信頼を担うことを意識しての決断でした。


法務局からの帰りに、「今夜はお祝いだー!」といそいそとスーパーへ向う途中、
携帯に電話が入りました。

着信画面には「トラサバ 谷口板長」

経営者ブログでナンバーワンのアクセス数の、あの谷口さんからの電話です。

急いで駐車場に車を止めて電話を掛け直しました。

「常田です。」
「おー。ブログ見たよーおめでとう。コメント入れておいたからね。」
(ありがとうございます!)

谷口さんと言えば、まだ青森県では誰もブログを注視していなかった頃から、ブログを書くと決めて、7年間1日も休まずにグログを書き続けている、すごい方です。
すごいなーと、感心するものの、自分で7年間1つの事をやり続ける(しかも、休んでも罰金取られる訳でもないのに)自分との約束を守るって想像つかない次元です。

その谷口さんに第一報で電話を頂いたとなると、
これは.....
私も自分に挑戦しなくては!

高い意識を持ち続けるっていうことへの挑戦です。
2013年5月1日が私の人生の節目となりそうです。

さて、今日の実験は
昔は良く「コラ!相手の目を見て話しなさい!」なんて言われましたが、
確かに何かを伝えたければ、自分がそっぽ向いてたら相手は一生懸命聞こうとはしてくれませんし、
何を話しているか理解してもらえないかもしれませんよね。

商品も同じで、
子どもが「ママ、ママ、聞いてよ!」
って、まるで顔を覗き込むかの様に、お店に入って来るお客さんの方をちゃんと見ていないと、十分アピールできません。

たとえば、良く店舗ディスプレイ等の改善コンサルの依頼を受けると、
このように、商品はソツなく並べられている事が多いのですが、これはただ「ある」っていう状態です。



向きを変えて、プライスを大きく分かりやすくするだけで、お店の印象はグッと変わります。
商品が入って来たお客さんの方を向いているという事は
商品みんなで「ようこそ!いらっしゃいませ!」と歓迎していることと同じなんです。




お客さまも、やっぱり、歓迎されて「良く来たね、さあさあ、こっちへどうぞ」
親しい友達が、商品を説明してくれるかの様な雰囲気が醸し出された方が、嬉しいのではないでしょうか。

ちょっと賑やかにして、活気も加えて...これは、お店に元々あるものを利用しているので、ほとんどお金が掛かっていないのですが、結構変わるんです。



ちなみに、このお店をはじめ、これまで、ビフォーアフターでいろいろなパターン実験してきましたが、概ね売上げ40%増という素晴らしい結果が出ています。
ちょっと商品の顔の向きを変えただけでも、お客さんが手に取る頻度が変わるんですよ。

この写真は、私が良く寄る「道の駅」
これまで平台に並べられていた商品が、あるとき、こんな風に什器に詰め込まれていました。
このクッキー、手づくりで美味しいのに、この置き方では、余りに愛想がない。
一時避難所なのか....分かりませんが、次回このままだったら、売行きを聞いてみようと思っています。



最近見つけたガムのオリジナル什器は、素晴らしいです!
レジ横にありますが、これ、かなりの傾斜。
お客さんとガチンコで目が合うような角度になるように作られています。
見かけたら、どんな傾斜か横から見てみて下さい。



相手を説得したかったら、やっぱり、まっすぐ相手の目を見て!ですね。


2013年05月02日(木)更新

世界一身近な、使える販促実験Vol.1

こんにちは!
今日が本題の記念すべき第1号発信です。
気合い入りつつも、ネタ的には身近で なで肩 的ですが宜しくお願いします!

私が住んでいる青森って、同じ県内でも地域によって、ことばが違う上に、個性や地域性の違いを色濃く感じられる面白い土地柄なんです。歴史的背景が今に続いているそうなのですが、
その異質をお互い認識しているところが興味深く、青森に嫁いで来てすぐ、「青森で仕事するならまず、歴史を勉強しなさい」とアドバイスを頂きました。地方はどこも共通しているかもしれません。

それでも、人間のDNAに組み込まれた共通の人間本来の行動の源泉ってあると思います。
販促でそれをどのように生かすかと言えば、

家で言う大黒柱となる本筋の「戦略」には人間の行動の源泉を組み込み、
壁紙や装飾といった、その都度軌道修正が必要な「戦術」には地域などポイント特性を考えて立案します。

壁紙や装飾部分は千差万別、その地域らしさ、店らしさ、社長らしさを表現しますが、
加えて人間の根本的な行動原則を知っているか、知らないかは、販促の効果をとても左右します。

それを知るために、書籍では「影響力の武器」が名著として有名で、よく言われるのが「返報性の法則」

「人間は、何かをしてもらうと、お返ししたくなる」という原則。

これを購買まで導くしかけとして利用しているのが、インターネットでの、音声無料プレゼントや、お店でお茶を出す様なサービスです。
自分の意志で買物しているようで、意識できないレベルの絶妙な誘導灯に従って買物まで導かれていることって、実は日常において多々あるのです。

でも、本に書いてある事は、しかもアメリカ人の書いた本が、この青森(地方)でどのくらい通用するのか?その範囲や影響力は変わるのか?良く言われている法則や、ちょっと気づいた人間特性を実感したくて、

それを確かめるべく、
日々、仮説を立てて、身の回りで実験して、その結果を販促に生かしています。
やることの内容は、ひとりイタズラのような感じですが(笑)

その結果を今後シェアしたいと思います。

先月は、こんなコトしました。

人間は一貫性を求めるものです。
健康を唱ったパン屋さんが、店頭でヤンキー座りしてたばこを吸っていたら、「えっ?」と違和感を感じますし、子どもに慕われて教え方も上手い、人気の先生には、明るく穏やかな家庭があると勝手にイメージしたり、予想通りの一貫性に対して安心感をおぼえたりするものです。


もし、自分が、その一貫性の流れの中にいたら、それを崩すのか?迎合するのか?

ちょっと難しい言葉使いましたが、多少の違和感を感じても周りに合わせて「前ならえ!」しちゃうのか、わが道を行くのか?

実験してみました。

4月、中学の入学式でのこと。
私は、少し早めに学校に着いたので、父兄様に準備してある下駄箱に、1足目として最初に靴を置く機会がありました。

下駄箱の靴って、生徒たちは普通かかとを手前に入れるんです。

普通はこんな感じ。



でも、私は、つま先を手前に靴を置いてその場を離れました。
その後来る人が、どの向きで靴を入れるかな?
と、ちょっと興味があったので、式典後の楽しみ♫を作ったのですが、

式典が終わり、父兄のゴヤゴヤとした固まりをすり抜けて、
下駄箱へ着いたら、
OH~♥
私の靴の棚は、つま先を手前に靴が入っていました。
ざっと18足。
人が空くまで写真を取れなかったので、写真では靴が少ないですが、
隣の棚は、かかと置きがぎっしり。


しかけた網に魚がかかっているのを見つけた漁師の様な気分をプチ体験しましたが、
これを販促でどう使えるか?

その1つに、チラシで具体的なお客様の体験を伝えること。
同じ体験を促すためには、
「一般的に」ではなく、リアルに常連客から聞いた身近な本当の体験を共有するのです。
下駄箱で、私の置いた周りしか、つま先で置いてある下駄箱はありませんでした。
あとは、かかと手前で置いてあったのですが、それは、
自分が関係ない範囲に来てしまえば、迎合する必要がないからです。
寄り添っているものに対しては、影響を受けやすいのです。
だから、情報も同じで、より身近に、より親密に。
そうすると、「みんながそう言うなら...私も」となります。
写真も、メーカーが用意したものではなく、リアルなものが有効です。
こんな感じです。



写真で、潜在的に自分が体験しているかのように感じてもらうために、
わざと、使い掛けのボトルを写したりすると、実は、反響が変わります。
本当はそのお客様が店内で写っている写真があると、もっといいですね。

そして、チラシに告知した事は、店内で誘導灯となるコーナーやPOP。
POPには「チラシで大反響!今週20セット完売しました」など「みんながやってます」をアピール。
あっ、ウソはダメなので、事実の範囲で表現しましょう。

この「前へならえ」の法則は日本特有らしいですね。
最後にこの日本人らしさを伝えた有名なジョークをお伝えします。

船が難破した。船長は、避難ボートの定員にあと1人多い事に気づいた。このままでは全員が助からなくなる。
船長は1人を海に飛び込んでもらうよう促す方法を考えた
そこで有効なのは、
イギリス人なら「今、海に飛び込めば、あなたは紳士になりますよ」
フランス人なら「今、海に飛び込めば、あなたは女性にモテますよ」
イタリア人なら「今、海に飛び込めば、あなたはマンマから褒められますよ」
アメリカ人なら「今、海に飛び込めば、あなたは成功者です」
日本人なら「さっき、みんな飛び込みましたよ」

どうせなら、販促に使ってみませんか?
では、また明日。

2013年05月01日(水)更新

はじめまして。しごと と おもい は おいたちから。


はじめまして。
・地方の衰退地域商店街
・小売り
・サービス業
・飲食業
・起業するひと
のための醍醐味★繁盛コンサルタント常田アキエです。

「醍醐味」っていう ことば、なぜ付けているかと言うと、

幸せな人生を送ったな~、やりたいことやり尽くしたなー
と感じながら息を引き取りたいから...。

...かなり飛びましたが、その説明は

私の生い立ちに遡ります♫

私の母は、高校1年時病気で亡くなったのですが、
当時反抗期の延長線上にいた私は、最後の最後まで「ありがとう」どころか、
照れもあって、母親を労る素振りもなく母を見送ることになりました。

幸いにも、母方の親戚とは幼い頃から日常行き来があったので、
不便だろうと、おかずを詰めて持ってきてくれたり、
寂しくないようにと誕生日にはケーキをサプライズで持って来てくれたり、
私は周りのフォローを受けながら、不便なく高校生活を送ることが出来ました。

母が亡くなって半年くらい経ったある夜、叔父の家で食事を食べさせてもらっている時に、突然こんな話をされました。
「アキエちゃん(私です)のママは、君が生まれるまで、病気で入院していた時期が長かったんだよ。」
「えっ?そうだったの?」
「内臓疾患というより、自律神経疾患で、精神的にも不安定になってさぁ。」
「へぇ~あんなに気丈な人が。」
「まあね。気丈と言えばアキエちゃん生むとき、麻酔が使えなくて、麻酔なしで帝王切開したんだよ!」
「えっ?シラフのままメス入れたってこと?」
「そうだよ。病気の関係で、麻酔使うと母子ともにヤバいと言われて、麻酔なしでって即答したらしいよ。」
「想像つかないけど気絶するんじゃ...」
「押さえつけられて、間違って舌噛まないように口にガーゼ詰められて、壮絶だよ。広尾の日赤で有名な話しだよ。執刀医が優秀だったそうだよ。」
「ふ~ん」(想像したら、心臓がバクバク)
「それで、君が生まれたら、自律神経の疾患がピタリとなくなって亡くなるまで完璧にやってきたんだから驚いたよ。子どもへの愛ってすごいよね」
「そうだったんだ、知らなかった。」(しんみり)


それから15年後、今度は父が他界し、父の遺品整理をしている時に引き出しから便せんが出てきました。
他の紙ものはどんどん捨てていたのに、なぜか気になって開いて読むと、そこには母のメモが残っていました。

「死刑宣告。ガンが見つかった。まだアキエは高校生になったばかりなのに。アキエのウエディングドレス姿は見られなさそう。幸せになって欲しい。私は、この子を産むために、この世に来たんだから、役目は果たせた。世の中の役に立つ子に育ってほしい。」

日記のようだけど、メッセージのような一枚の便せん。
気づいたら泣いていました。
それと同時に、ここまでして生んでもらって、自分はちゃんと生きてるかな?世の中の役に立ってる?どうやって役に立てる?を自問自答する日が半月くらい続きました。
それまでの私は、かなり自分勝手で、いい加減、テキトーだったので、稲妻直撃の衝撃だったのです。

私も今や子の親、2人の子どもがいます。
自問自答するうちに明確ではないけれど、出て来た答えは、
子どもと家族、自分の命の次に大事で大好きなのは、今の仕事だということでした。
夢中になれるし、辛くても苦しくても苦痛じゃない、好きだから頑張れる。得意なことでもあります。

まずは、自分が仕事でシアワセや誇りを感じられれば、周りを幸せにできるかも。
抽象的なようですが、そう感じて必死に取り組んできました。

ある仕事で、お店の2店舗目オープンの総プロデュースをさせていただいた時に、
オープンの日、オーナーが「ようやくオープンだね。ありがとうね。」と泣いたんです。
私は、照れで素直に泣けなかったのですが、
その瞬間、この仕事を一生懸命やってきて良かったと実感しました。それが私にとっての醍醐味を感じた最初の瞬間でした。その後何度も、クライアントさんと、「もうだめかも」を乗り越えて作り上げた成果で一緒に泣ける経験をしました。

多分、仕事をする多くの・・・
特に地方の地域密着でご商売を営む方は誰しもが、
商売=人生
だと思うんです。
24時間、何かしら商売に意識を巡らし、生きていますよね。私もそうです。

だから、商売上で嬉しいコトがあれば、笑顔になるし、
商売がうまくゆかないと、暗~くなる。イライラする。

それぞれ、商売に対する立ち位置も、こうなりたい!という目標とする姿も違うと思いますが、
それぞれに、商売で醍醐味を感じる瞬間があれば、きっと、元気になります。
それは、お客さんから
「おいしかったよ!」
と言われる瞬間かもしれないし、
私の時の様に
「ありがとう」かもしれない。
お店の売上げが
前月比アップすることかもしれないし、
メーカーから表彰されることかもしれないし
醍醐味を感じる内容は人それぞれだと思いますが、

もしも自分の商売の醍醐味を感じ、誇りを持ちながら商売が出来れば、
自分も死ぬ瞬間、
悔いなく死ねるのではないか...と、これは若くして早くに亡くなった母との間で体験した私のバックグラウンドがある故の気持ちですが、
それでなくても、元気に働いている間、
笑顔で仕事する姿を目にするこどもたちはきっと、「将来2丁目の角の店のおっちゃんみたいになりたい!」なんて
理想の大人像を身近に描くことが出来ると思うんです。子どもたちにとって、そういう地元があれば、幸せだろうなと思うのです。

そういう「しあわせな地元」を沢山作りたくって、
ただ、儲けることが目的なのではなく「醍醐味」を感じる商売づくりを一緒に考えたくて

醍醐味★繁盛コンサルタント

と、名乗っています。


今日は、自己紹介を語らせていただきました。宜しくお願いします!



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会社概要

東京都世田谷区出身。 25歳で青森県の津軽に嫁ぐ。津軽弁もまったく聞き取れず、友達もゼロからのスタート。 銀行員の夫の転勤先々で地元小売店の販売促進を手がけ前年比400%などの立て直しに成功し、 中小企業支援センター所長に指導講師としてスカウトされる。青森県各支援機関の専門家として活躍。...

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個人プロフィール

東京生まれ。小中静岡でのびのびと育ち、高校から再び東京で熟成。21歳大学在学中に「社長」の空気を吸ってみたくなり、「MEDIAMaker(メディアメーカー)」を立ち上げる。「就職人事部長レポ」「男を上げる渋谷バー」など、「今すぐ必要な情報だから買わないとヤバい」コンセプトの自主メディアを作り現...

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