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映画インセプションから定点観測を学ぶ

投稿日時:2013/05/09(木) 22:00rss

こんばんは。
「人生で醍醐味を感じられる商売づくり」販促デザインの常田あきえです。
 
昨年開催した青森木工連合会の青年部会合でのプチセミナー、
通常3時間で話す内容の7割程度をなんと、30分で!
もう、弾丸トークでしたが、セミナー後「すっと、入ってきた。分かりやすかった。」
と言っていただきホッと胸を撫で下ろしましたが、
それが好評で、また2回に渡り、今度は半日という長丁場で勉強会を開催していただく事になりました。
 
プチセミナーの際、わたしの前にお話しされた
デザイナーの武田孝三さん、初めてお会いしましたが、とても印象に残ったのは
「師匠について学ぶと、例えば塗りの下地に7年...掛かっていたら自分の型で一本立ちする前に死んじゃうよ。壊れない、きちんとした良い物ってのは当たり前の事。師匠から学ぶ8割は1年で身に付かなきゃ、仕事出来ないヤツだ。でも、あとの2割は一生かかっても学び切れない、だから、自分で失敗して学んで確立しないとな。」
という言葉でした。
1年で学べなきゃ仕事出来ないヤツ、っていうのがユニーク。
飾らず、とても親しめるけれど、すごい名言をもつ含蓄ある方でした。またお会いしたいです。
さて、このセミナーは、家から30分の青森中心街が会場でしたが、通常は片道4時間近くかかる場所にも行く機会が多く、2時間以上の移動時間がある時には、最近観たかった映画やセミナーDVDを流してみていますが、
今日は3度目の「インセプション」。

渡辺謙と、ディカプリオが夢の中の潜在意識に情報やアイデアを植え付けるという、脳内ハッカーの映画ですが、とても複雑で、実は最初に観た時に途中で疲れてしまい、もういいや~と投げ出したくなりました。ハラハラドキドキというよりも、えっ?で?どうなるんだろう?が想定不可能で、憶測が持てないので疲れるんです。
推理映画だったら、犯人は多分この人だ、とか、
恋愛映画だったら、ああ、もうすぐ運命の出会いかな、とか
何らかの憶測が先行して実際の映画のストリートのギャップを楽しめるのですが、
このインセプション、まったくこの先がどうなるのか方程式も定義もないので、疲れる。
 
まだ返却期間まで5日あるけどもう返そうと思っていたら、
中学生の娘が観たいと言い出し、一緒に観る羽目になりました。が!
 
2度目に観ると、展開が分かっているので、細部にまで目が届き、気付きがすごいんです。
監督の意図が手に取るように分かるし、
ああ、ここって先々のあの場面と整合性保つための伏線だな、とか。
面白くて2回目はのめり込んで魅入りました。
 
最初のワンシーン。
ディカプリオが海岸に打ち上げられ、何気にポケットに手を入れて確認。
初見ではそんなのふとした仕草程度でスルー。
でもこれも、意味がある。
モル、という奥さんの台詞も2度目はすごく意味深い、その意味が分かる。などなど、
ほんとうに濃い!
 
そう、映画って2度観ると、1回目の10倍旨味を味わえるんです。
好きな映画を何度か繰り返し見て、「あれ?こんなシーンあったっけ?」と感じる事ありませんか?

監督や脚本の本当に細かいこだわり部分や、ロジック、演出方法、学びがあるなと感じました。
シックスセンスも確か、同じでした。2度目に観ると、あっ、見逃してた!へぇ~そう言う事か、って初めて分かる情報が散りばめられていて違う楽しみ方が出来た。
 
これって、その見識がないと、いかに情報を見逃してスルーしているか、ってことだよなー
むしろ、日々日常も同じなんじゃないかと感じました。
貴重な情報、有益な学び、でも、ずっと目を凝らしている訳でもないし、一見自分と関係ないと思えばスルー必至。
同じ物を観ても、情報量は見る人に寄って雲泥の差。
 
これは、販促に応用出来ないだろうか?
一度経験した、販促活動を復習したり、同じお客さんの行動を観察して比較したり、
定点観測、ということではないでしょうか?!PDCAもこれを体系化したわけですが、
同じ物を観察し続け比較する。
1回やって、失敗してもうこりごりだと万歳するのではなくて、繰り返して変化を観測する。
で、次に活かす。これが、経験した事を無駄にせず活かせるとても大切な事なのではないでしょうか。
 
インセプションから改めて実感しました。
 
 
 
 

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会社概要

東京都世田谷区出身。 25歳で青森県の津軽に嫁ぐ。津軽弁もまったく聞き取れず、友達もゼロからのスタート。 銀行員の夫の転勤先々で地元小売店の販売促進を手がけ前年比400%などの立て直しに成功し、 中小企業支援センター所長に指導講師としてスカウトされる。青森県各支援機関の専門家として活躍。...

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個人プロフィール

東京生まれ。小中静岡でのびのびと育ち、高校から再び東京で熟成。21歳大学在学中に「社長」の空気を吸ってみたくなり、「MEDIAMaker(メディアメーカー)」を立ち上げる。「就職人事部長レポ」「男を上げる渋谷バー」など、「今すぐ必要な情報だから買わないとヤバい」コンセプトの自主メディアを作り現...

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